エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

エンジニアが考える、プレゼンで話すべき忘れがちなこと&意識すべき重要なこと

■エンジニアもプレゼンをする機会は多い

学生時代はプレゼンばっかりでした。講義の最後はプレゼン。研究発表はプレゼン。学会もプレゼン。

会社に入ったらこんなにプレゼンすることはないだろーと思ってました。

違いました。プレゼン多い。しかも伝える内容が複雑なため、プレゼンが難しい。おまけにプレゼンの目的はエライ人に承認をもらうためだったりするので、迂闊なことを言うとプロジェクトが潰れる危険を孕む。

結果、学生時代に比べてプレゼンは難しくなった。

■数回の経験で学んだ注意すべきこと
業務でプレゼンをやり、エライ人に見せたりもしました。その経験から学んだ点を。プレゼンの流れに沿って。

•概要&結論から
当然ながら、聴き手はどんな内容か知りません。始めに概要と結論を語ることで、どんなことに注意して聞けばいいかわかり、聴き手の負担を減らすことができます。

•背景は丁寧に説明し、自然と目的につなげる
聞き手は何も知りません。だから、プロジェクトの意義もわかってません。本当にやる価値があるんだよ、ここに力を入れないといけないんだよ、ということを納得してもらう必要があります。背景で取り組むべき課題を説明し、課題に対して目的を設定します。

•目的は読むだけ
目的は始めに明確化されているものであり、表現を変えてはいけません。目的をしっかり把握してない人に仕事は任せられません。

•文章は少なく、しかし、体現止めは使わない
文章が多いと聴き手は読むのにエネルギーを使います。そして説明を聞いてくれません。なるべく短く、必要最小限で。しかし、体現止めはよろしくない。「電圧を検知」と書いても検知するのか、しないのか不明ですからね。

•グラフや数式もきちんと説明
これを僕はうっかり忘れるんです。グラフの縦軸•横軸が何を表し、傾きから何が読み取れるのか。ひとつひとつ順を追って説明する必要があります。数式も同様でAやBは何を表し、数式から読み取れることは何か。ここを省くと聴き手は付いてこれなくなります。

•対して表は細かく説明しない
表はわかりやすくまとめたものであるべきです。何を示した表か一言説明すれば後は見てわかるくらいのレベルで作る必要があります。また、そこにたどり着く前に表を理解できるレベルまで聴き手を導く必要があります。

•アドリブは入れない
迂闊なことを言うとプロジェクトは吹っ飛びます。時間は限られていることもあり、余計な一言で炎上するのも避けたいです。

•結論は目的の裏返し
説明したアウトプットをまとめます。ここまででプレゼンした内容を簡潔にまとめただけのものであり、それ以上の説明は行いません。さらっとね。

•今後の予定や課題は明確に
ここは具体性が求められます。いつまでに何をやるか。目的達成のために残された課題をどのように解決するか。頭の中にしっかり入れておきます。資料は簡潔に。スケジュールがわかればよし。

■聴き手側に立つと
プレゼンはエライ人に承認をもらうために行うとします。つまり、聴き手が考えるのは

「このままこいつに任せて大丈夫か?」

ということ。そのためには

まず取り組んでる内容がわからなければOKは出せない←全体を通してわかりやすさ重要。

論理が破綻してたらOKは出せない←グラフや数式重要。

気になることが残るとOKは出せない←アドリブで変なこと言えない。

このまま任せられるか不安だとOKはだせない←今後の予定重要。

なのです。プレゼンは「僕に任せてもらって大丈夫ですよ」と伝える場であり、「じゃあ、任せるよ」となれば合格と。ここがわかってないととんちんかんなことになります。


■まとめ
僕に任せてもらって大丈夫ですよ、と伝えられるプレゼンをしよう。