エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

転職して楽になったこと。転職後初の夏休みを終えて、少し自由になれた気がした。

初の夏休みが終わりました。社会人になってから一番満喫できた気がします。やったことといえば、小さい子供もいるので、海に行ったり、バーベキューをしたり、公園に行ったりとそんな程度です。しかし、しっかりOFFれたように感じています。

 

思えば就職してからの休みは、何かに追われていました。休みの日でも仕事のことが頭から離れず、隙間時間を見つけては勉強する、仕事する。そんな日々を過ごしていました。長期休暇でも変わらず、そんな調子でした。確かに海も行ったり、バーベキューしたりもしていたものの、常に頭の片隅には仕事がありました。

 

しかし、今回はすっかり仕事を忘れていました。それができたのには転職が関係しています。転職前は仕事に最大のリソースを割き、余った時間や気力体力をプライベートに回すという考え方でした。そうなっていたのは、バカ真面目だったからですね。そういう風土だったということもあると思います。

 

転職したことにより、自分の市場価値や世の中の評価という視点で物事を考えることになりました。だから、力を入れるべきポイントがわかってきたのでしょう。ポイントのところでアウトプットが出せればよいのです。だから、常に仕事に全力を傾けなくても(逆に言うと、全力を傾けても)自分の評価は落ちません。

 

少し具体的に書きます。例えば転職前は、こんな感じ→パワポの資料は完全を目指す、内部調整は必死の覚悟、監査対応はやりすぎるくらい、それらをやった上で開発も納期守ります。上司からの評価は自分の価値だから、上司が気にする前にe-learningやセキュリティ対応はすべてやる、何事もこちらから先手を取って話かける。こんなことやってたら時間足りないから、スキル向上はプライベートの時間を可能な限り捧げてがんばります。

 

でも、この中で何が大事かっていうと、納期守ることとスキル向上なんですね。だから、転職後はこんな感じ→納期は守るべく、開発優先です。ただし、スキル向上も大切なので業務時間内でも行います。あとは、言われたり気づいたりしたらやります。パワポの資料も必要な分だけTPOに合わせて最低限作ります。プライベートは家族と自分の興味がある分野の勉強に使います。

 

これで全然問題ない。自分の市場価値は下がらない、というか、開発経験と技術スキルに時間を割くわけだから市場価値は上がる方向になる。仮に上司の評価が下がってもそんな上司の基にいなくてもいいや、また転職してもなんとかなるだろうという自信がついたのも大きいですね。

 

転職前はいろいろと縛られていたんだなあと思うわけです。視野が広がって少し自由になりました。