エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

この時期にやることなのか? チェックチェックチェクチェック

■今は忙しい時期
工場とやりとりしたり、図面書いたり、製品を形にするために重要な時期です。仕事の山場です。実はスケジュールが遅れたために山と山が引っ付いてずっと山なんだが。

この時期に設計者がやることは「質の高い図面を納期までに出す!」。成果物を出すのが仕事です。

■図面が出せない
めんどくさい図面管理システムも使い方覚えて図面をバシバシ出したろかい!と思っていたところでストップです。僕だけじゃないです。他の人もなかなかにストップ。

大企業のチェック機構発動です。チェック、チェック、チェックの嵐。上司でチェック。その上司もチェック。さらにその上司もチェック。工場でもチェック。はんこリレーです。どっかでつまづくとスタートに戻る。また一から。

回路図のような大事な図面をチェックするのはもちろんわかります。しかし、今これをこんなに細かくチェックする必要はあるのか?というようなちゃちい部品まで同じルートで細かくチェックされてはたまりませんね。しかも、ちゃちい部品の数だけ書類を作成し、チェックルートを通さねばならない。

ていうかそんなんもっと前に別でチェック時期作っとこうよ。

■やる気を削がれる
バシバシと付き返されるとさすがにやる気なくなりますね。やっぱり今これをやらないといけない意味がわからないです。チェックし過ぎだし。そんなにチェックするんならもっと準備期間くれよ。


■と、ここで
大企業の強いところは失敗しないことです。大量に生産しても不良品はほとんど出ない。そのために何重にもチェック機構が存在します。だから、大量のチェックに対して僕が苦しんでいるのも当然かもしれません。

とはいえ、もっとやり方あるでしょ。チェックも簡素化しようよ。そりゃ製品出すまでに時間かかるわ。

■と、ここで
もう一回話を逸らして。サムスン等新規参入のメーカが急成長した理由も少しわかった気がする。新規参入なら過去の反省から生じるチェックは少ないし、それによって開発期間の短縮もできるし、ソース割り振りの自由度が増やせる。そのうち、でっかくなって組織にチェック機構が増えるとサムスンもうちの会社みたいなことになるんだろうか。

■まとめ
チェックが多いとげんなり。