エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

自分とこの製品を分解してみた。感想を述べる。

■子供のころのように
製品の分解でもしてみよーという気になった。勉強ではないのだ。子供のころ、なんとなくおもちゃを分解して、博士気取りでいた気分を味わってみようと思った。エンジニアなら誰もが通った道だろう。僕は壊れるのがイヤで分解した記憶少ないけど。

■自社製品
そこで以前自宅用に購入した弊社の製品をバラッバラに分解してみた。自分が担当している製品のちょっと古くてかなり安いやつ。まあ、壊れてもまた買えばいいやくらいの価格。

■さて分解
一度バラッバラの状態までパーツを分解して、元の状態に戻す予定で取り組む。各過程で写真を撮りつつ、進めていく。組み付けってよく考えられてるので、頭を使わないと外装が外れなかったり、束線が抜けなかったりする。ビスの種類も場所によって微妙に違ってて、何でだろうとか考えながら進めていく。途中、「バキッ!」などとイヤな音を聞きながら小さく小さく分解していった。最終的にバラッバラになった。夜も更けてきたので、組み立てはまたにする。


■感想
楽しかった。メカの構造や電気基板、電流の流れ、自分が担当している製品との共通点や違い。昨年の今なら全くわからなかった部分がわかるようになっている。そして、わからない部分も経験や研修で得た知識を基に考えたら、設計者が込めた思いが理解できる。そして、わかるから面白い。

純粋に今取り組んでいる製品に対しても好奇心が沸いた。
一例を挙げる。分解した製品はコスト重視でA部品を使っている。今の製品はB部品だ。これはさらにコスト重視なのか、それとも安全性を重視したのか。

そして、もうひとう。組み付けって難しいな。かなり複雑に感じたのだが、工場でどのくらいのスピードで組まれているか見てみたいものだ。誤組みなんてふつうにありそうな気がする。大丈夫なのか?誤組みがない仕組みってどんなんだ?

■結果的に
いい気分転換になった。純粋な好奇心から自分の製品を見直す視点に立てた気がする。好奇心があると設計と言う仕事は楽しくなるのだろう。今の自分の理解度を確認できたし(回路でわからん部分も多かった)、有意義だった。

■まとめ
仕事はしてないけど、仕事とつながってて楽しいこともあるのね。他社製品もやってみたい。

しっかし、目の前にあるバラバラを組み立てるのは大変そうだな。