エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

市場が成熟するということ。そこでは仕事に対するモチベーションが上がらない。(就活する前はここまでつらいと知らなかった)

私がいる業界の市場は成熟しています。

市場が成熟するとどうなるか、おそらく学生さんはあまりイメージできないでしょう。

自分も入社するまでよくわかっていませんでした。

下記のような状態となります。

・競合数社で限られたパイを取り合う。

・ユーザは機能や品質に今以上を求めなくなるため、価格競争に陥る。

・新規技術開発よりコストダウン開発が主流になる。

・開発効率向上とコストダウン以外にアピールポイントがなくなる。

・新規技術をやろうとしてもユーザの要求レベルを超えており、

 頑張った割に見返りがない。

・事業部のポストが増えなくなる。

・上が詰まり、若手が昇進しづらくなる。

・新人が入ってこない。

・年齢ピラミッドが歪な形になってくる。

・どれだけがんばってもボーナスは増えないし、昇進もしないし、

 製品が生み出す価値も上がらないので、モチベーションが下がる。

・上層部も含めてこの状況はまずいと思いつつ、時代の流れを変える力などない。

・でも、何かしないといけないという焦りはあるため、

 リソースを割いてよくわからない技術開発を始めるものの、花は咲かない。

 

こうして書いてみると、けっこう悲惨です。でもこの通りです。

学生は今いいとされる企業に入りたがるが、そこはすでに斜陽産業。というのを聞いたことがあります。

 

会社は大きくなくても伸び盛りの業界に行ったほうが楽しいし、やりがいもあるのではないかと思います。モチベーションが低いまま、しんどい仕事を続けるのってすごくストレスです。ボーナスも増えないことがわかってるし。

 

自分がこの市場を変えてやるぜ!なんて話はあり得なくて、別の業界に移るほうがはるかに楽ですね。さて、どうしたものか。

 

 

↓これだよ、これ。マニアックすぎてもはやユーザは置いてけぼりなんだよ。 

イノベーションのジレンマ 増補改訂版 (Harvard Business School Press)

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