エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

トラブルを解決した後にこんな自分でも成長してるんだなぁと感じた話。

■忙しいのに
めっちゃ忙しいのに呼ばれたんですよ。
うまく動かないんだよ。ここの担当だよね?

全然違う部署に呼ばれたんですよ。
顔が広くなったなぁ、なんて思わないですね。真っ先に思うのは、めんどくせーなぁ、です。

■いきなり現場には行かない
めんどくさいから。それに接続が違うとか簡単なミスによるトラブルを防ぐため。あれやってみてください。これやってみてください。とエラソーに指示を出す。二年目のくせに。相手はたぶん10年戦士。現代のメーカーにおいては製品の複雑化によって10年働いても担当外はわからない。よって、二年目がエラソーに電話で指示を出す。

■仕方なく
電話で解決しなかった。仕方ないのでキリのいいところで現場に行く。手ぶらで。まず見ないとね。簡単に直るかもしらん。

■わかんねー
とりあえずトラブルを確認。再現性がなければそれで終わりなのだよ。ふむふむ。再現しやがった。しかし、この時点でおそらく原因は自分の担当じゃないと思った。しかし、引き受けた以上原因くらいは探らねばならん。僕の担当じゃないんで知らんすとは言えない。それこそ信用を失う。
ただどこに原因が、あるかわからん。切り分けるか。

まず、簡単なとこから。接続を確認。つなぎ直してみる。電源オフオンしてみる。直らない。
次、交換してみる。操作パネルを交換。ケーブルを交換。直らない。
次、内部を開けたまま操作。異常を確認。
どうやら操作パネルから本体の間に原因がありそう。
わかんねー。

ところで、内部のソフトはこのバージョンでいいんだっけ?操作パネルと相関あるんだっけ?
ソフト屋さんに聞く。問題なさげ。

うーん。もう一度見直し。切り分けの結果、たぶん操作パネルから本体の間に原因があるようで。
おかしなところはないか?

ん?このスイッチってオンでいいんけ?
パネルから本体につないだ直後のスイッチが1つオンだぞ。こいつの周りはオフってるのに。

おかしい。この基板の担当に連絡だ、確認だ。

■結果
上記スイッチはオフってくださいとのこと。操作パネルからの信号を変化させるものらしい。担当じゃないから僕は知らない。

ということでスイッチオフってトライ。
おー!正常に動いた!やったやった!
僕に呼び出しをかけた10年戦士とともに喜ぶ。
ありがとう、と言われてしまった。

■悪くないね
ちょっと嬉しかった。問題に対してアプローチして解決したのだよ。事実を元に自分の考えに沿って行動し、解決したのだよ。ああ、エンジニアの喜ぶ瞬間とはこうなのね、と感じました。一年前なら先輩に頼って電話して、どうしようと途方にくれるのみだったのに成長したもんだな。日々成長してねーと思ってたけどそんなこともないらしい。ふむ。今日は気持ちよく寝れそう。

途中で操作パネルの設定をムダにリセットしてしまったのがやや気にはなるけども。