価値=機能ではない
■製品の価値とは
先日書いたディーラーの件について、製品における価値を考えてみたいと思います。
シンプルに物々交換で考えてみましょう。Aさんが魚を釣りました。いっぱい釣れました。Bさんは土器を作りました。いい出来です。Aさんは魚を蒸し焼きにしたいです。そのため、土器を欲しいです。Bさんは魚が食べたいです。2人は魚と土器を交換しました。めでたし。
この場合Aさんは魚と土器の価値は同じか、土器の方が高いと判断しました。
状況を変えます。
Aさんは焼き魚を食べます。だから、土器はいりません。Bさんは相変わらずお腹が空いてます。この場合、先程のようにすんなりいきません。Aさんは土器不要。でも、Bさんは魚が欲しい!仕方ないから土器2つ付けちゃう!3つどう?えーい、4つだ!
となります。何が言いたいか?
価値を決めるのは買い手だということ。上の話では、Bさんにとって魚は土器4つ分の価値があるのです。
■買い手が価値を決めるなら
売り手は買い手にとって魅力的な製品を作らなくてはいけません。買い手は何を求めているか。何に価値を感じるか。そこを間違えると製品は売れませんよね。
■製品の価値=機能
機能を付けたがる日本メーカー。先日の国産車もそうだし、テレビもそうですよね。全番組録画とかタレントの○○のシーンだけ選別するとかいりません。でも、機能を付けたがるのは価値=機能と思っているから。結果、価値を高める=機能を付ける、になっちゃってユーザは置いてけぼり。
■価値を考えて
車もテレビもある程度の価格で、充分満足できるレベルに達しています。ではユーザがどこに価値を感じるか。楽しさだったり、センスに合うかどうかだったり。ユーザの趣味•嗜好に依って大きく変わります。
■機能ではない
ユーザは趣味•嗜好で製品の価値を判断するならば、機能ばかり増やしてもダメだろうと。楽しさを求めてる人に機能をいっぱい説明しても、うんざりするだけ。その製品があると楽しい、と思わせることはできない。難しそうとかめんどくさそうってなる。
■長くなってきたのでまとめ
価値は買い手が決める。
ユーザにとって価値とは何か考えよう。