エンジニアはどこへゆくのか 〜電機メーカ開発者の悩める日々~

組み込み系エンジニア。新卒でメーカに入社してからの日々。思ったこと、考えたことを書いていく。1回転職した。

目の前で電車で倒れた人がいる。あなたはどうしますか? 現実に遭遇した話と対処法(SOSボタンを押せ)

最近、遭遇した話です。

朝の通勤時で満員電車に乗っていました。密着する程度の込み具合。

あと少しで駅に着くというところで、「大丈夫ですか?!」という声がしました。

よく見ると、ドア付近に立っていたおじさんが倒れたか、しゃがみこんでいるようです。周りの人は声をかける程度です。

 

私は様子を見ています。大丈夫かな?と思っています。

 

と、その次の瞬間、そのおじさんの近くにいた30歳くらいの男性がわりと大きめの、しっかりした声で「大丈夫ですか?!」と2,3回言いました。

そして、おじさんから返事がないことを確認すると、すぐさま電車についているSOSボタンを押しました。もう全く迷いなしに。

 

あと少しで駅につくというようなところでしたが、SOSが押されると電車は止まります。そして、車内放送で「SOSボタンが押されたため、停止します。」と連絡が来ます。

 

続いて、また車内放送で「SOSを押された方、どうされましたか?」と流れます。

すると、SOSボタンのしたにあるマイク(私はあること自体知らなかった)に向かって男性は、「男の人が1人倒れられたので、SOSを押しました。」と伝えます。

車内放送は「わかりました。駅の方で受け入れの準備をします。」と答えました。

1分程度してまた電車が動き出しました。この時点でおじさんは意識を取り戻したのか、立ち上がりました。しかし、まだうつろです。そこからすぐに電車がホームにつきました。駅にはJR職員とタンカが待っています。男性は「僕も一緒に降ります。」と言っておじさんに付き添って降り、JRの方にどういう状況で倒れたのか説明をしながら一緒に去っていきました。

 

去り際に「僕もJR職員なんです」と聞こえたので、訓練を受けていたのかもしれません。

 

しかし、私自身があの行動をとれたかというとどうでしょうか?

 

訓練を受けてないにしても、SOSボタンさえ押せば近い結果には持っていけます。

つまり、「SOSボタンを押せたか?」ということです。

 

朝の通勤電車で、あと少しで駅に着くというところで、SOSボタンを押す判断力・行動力。どうシミュレーションしても私にはなかったように思います。

 

転職してなんだか自分はいろいろできるような気になっていたところで遭遇した話です。私の人間力のようなものは、まだまだ大したことないと反省をしています。