メーカにおける転職活動のやり方など覚書。エンジニアの転職の流れと注意など。
転職活動で感じたことを忘れる前に書いておきます。
誰かの役には立つかもしれない。
<流れ>
・転職サイト登録
とりあえず転職サイトに登録する。2~3のサイトに登録した。
あまり多くても見なくなる。細かい経歴は後回しでとにかく一歩を踏み出す。
・転職屋さんと話す
転職サイトに登録するといわゆる転職エージェントと呼ばれる人たちからメールや電話が来るようになる。2~3人くらいは話をしてみる。
大体、今までやってきた仕事内容とか、今後やりたい仕事、希望する年収とか。家庭の環境や転職したい理由など。ざっくばらんに話す。
話をすると転職屋さんと合う、合わないがわかる。この人わかってないなあとか話つうじないなあとか、頼りになりそうかも、とか。合わない人には任せない。合いそうな人には求人票を送ってもらう。
優先順位を聞かれる。このあたりで家族とも話しておいた方がよい。例えば、勤務地、年収、残業などの条件で何を重視するか、何が譲れない条件なのか。
尚、このタイミングくらいで履歴書や職務経歴書を書く。転職屋さんから詳しいアドバイスがある。書いたら添削などフィードバックもしてくれる。
・求人票を見る
転職屋さんからいろいろな求人が来る。なお、非公開のものもあるらしく、やっぱり転職屋さんは使った方がいいと思う。興味を持ったものや条件が合いそうなものをピックアップする。
・会社情報を調べる
転職屋さんに詳しい情報を聞く。あとはネットに上がった情報や知人に聞くなど。しかし、同じ会社の人には聞くべきではない。リアルな転職活動をしている話は退職交渉開始まで絶対に言わない。
Vorkersなどを見た。あまり見すぎるとナーバスになるため、転職の意思が削がれる。完璧な会社などないのだ。ネットの情報は参考程度に考える。
・応募する
具体的には転職屋さんに応募の意思を伝える。このタイミングで履歴書や職務経歴書を転職屋さん経由で志望の会社に出す。志望企業とは直接やり取りしない。転職屋さんにお任せする。もし内定をもらった場合、1週間以内に返事をするのが基本らしいため、複数の企業を同時にスタートした方がよい(負担は大きいが)。
・応答が来る
基本的には書類選考の結果が来る。大体、応募から1~2週間程度。この間に条件の確認があることもある。例えば細かい勤務地など。条件が合わない場合は応募を取り下げる。選考の結果、問題なければ面接または試験となる。
・試験
1次面接あたりで試験の受験を求められる。テストセンターか、WEBテストが多い。現地でテストもあった。テストセンターは予約が必要で、土日は予約取れにくいので早めに予約しましょう。
内容は就職活動でやったSPIではない。私が受けた企業はSCOAだった。SCOAは中学・高校でちゃんと勉強したかを問われるような問題が多い。ポイントは時間配分。1回目は時間配分をミスって半分程度(自分の感覚)しかできなかった。2回目は時間配分を考えて臨んで9割程度(これも自分の感覚)だった。得意な問題、時間のかからない問題から解くのが大事なので、どの問題から解くか先に決めておくとよい。
当たり前だが現職で忙しい中、テストを受けるのはしんどい。
自分が使ったのはこれ。1冊で十分だった。そんなに時間ないし。
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・1次面接
いよいよ面接。1次面接は企業側から事業部や募集するポストの紹介がある(ことが多い)。その後に面接という流れで、就職活動のようなカチカチの面接ではない。お互いに条件があうかすり合わせる感じ。大体相手は技術系の人と、人事の人が一緒にいる。
時間は企業側の説明30分、面接30分程度か。
ただ、面接は面接なので、転職屋さんから企業ごとの傾向と対策を教えてもらい、考えておく。なお、聞かれた質問は下記のようなものだった。職務経歴書や自己紹介から質問される。内容は1次も最終も変わらないのでまとめて書く。必ず聞かれたのは「※」マークつき。
※・簡単に入社から今までの経歴を説明する(1~2分程度)
※・転職の動機は?←深堀される。ネガティブな動機は言わない方がいいらしい。
・現職で起きたトラブルと、そのときどのように対応したか?
※・現職の役職は?業務内容は?←自己紹介や履歴書、職務経歴書を基に深堀り。
・現職の悩みは?
※・次の仕事で何ができそうか?←企業側から説明を受けた後で。
・残業は平気か?健康状態に不安はないか?
・出張は多いが大丈夫か?海外は平気か?海外で働いた経験はあるか?
・今の自分の技術で得意なことは何か?
・転勤になる可能性もあるが、それは承知しているか?
※・入社はいつから可能か?
※・現在の年収は?希望する年収は?
※・転職の応募企業は?選考状況は?
自分は開発でやってきたことや工場に出張して製品を立ち上げた経験などを話した。
嘘はつかず、聞かれたことに正しく、真摯に答えたつもり。
・最終面接
中途採用は大体2回目の面接が最終となるようだ。
相手は役員or部長クラス(だと思う)。人事と技術系の人。内容は1次と変わらず。興味を持った部分を深く聞かれる。当たり前だが、面接は平日なので現職は休みを取る。複数社選考を受けていると大変なことになる。転職屋さんに2社の面接をまとめてもらうなど調整してもらった。ここはぜひ動いてもらうべき。
・結果通知
問題なければ結果はすぐに教えてくれる。基本は転職屋さん経由。メールで条件をもらい、受けるかどうか考える。待ってもらえるのは大体1週間が目安らしい。
・回答
条件を確認して、転職屋さん経由で回答する。自分は面接のときに話した条件を少し追加してメールに追記してもらった。正式な書面で内定通知が来るのを待つ。これをもらえば正式に内定をゲットした状態。この後は企業の人事部の人と直接やり取りする。
・退職交渉
転職活動はまだ終わらない。むしろここからが神経を使う。
現職の会社に退職する旨を伝える。直属の上司に1対1で話した。
職場に対する不満を理由にしない(転職するほどの不満はなかったし)。
上司から人事に話が行く。今度は人事と面談。このあたりでもつれると大変そう。自分は割とスムーズだった。人事から退職の手続きや書類を渡されるので対応した。人事の偉い人が承認して正式に退職が決まった。
尚、引き継ぎもあって有給休暇は全部使いきれなかった。権利といえば権利なんだが、退職するから後は知らないっていうのもお世話になってきた人達に申し訳ないし。
・やめるまで
退職金や財形、持ち株会の手続きや仕事の引き継ぎなどバタバタする。
ちなみに退職金を現金で今受け取るとこれっぽっちかと思った。だから、確定拠出年金は引き継ぎます。そして退職金制度が複雑だった。
だんだんと関係部門などにも退職がオープンになるため、挨拶や引き継ぎをしていく。社名は言わなかった。競合ではないが言うことのメリットは少ない気がした。もう自分は転職するしか道はないのだから。
現職に対するモチベーションを維持するのが難しいから早いとこ引き継ぎを済ませていなくなった方が現職にとってもよいと思う。
ちなみに、住民税を最終月にまとめて引かれてえげつなかった。
・入社まで
入社までの間に離職期間は設けなかった。いろいろと制度的に複雑になりそうなのと、収入ない期間があると痛いので。次の会社に対してもいろいろと準備がいる。健康診断や引っ越しなど。あと有給休暇をとるならば平日休みにできることをやっておくべき。
そんな感じで転職します。
仕事しながら転職活動は正直しんどいです。自分は活動始めて内定もらうまで2か月くらいだったから気力体力ともになんとかなったけど、長引くとつらいですね。新卒採用と被ると長引くとかもあるらしいので、時期は大事かもしれません。
そして、転職は条件が合う、合わないが大きいと感じました。自分は何ができて、それが次の会社で役に立つか、という点が大事だと思います。また、せっかくの機会なのでいろいろな企業や業界の情報を収集するといいですね。社会人経験もあるので、就職活動と違って目線で見れて単純に面白いです。
他には、転職屋さんを活用するとよいです。自分も以前に個人で応募したことはありましたが、あっさり落ちましたし。
最後に、転職がしやすくなることは、世の中にとって良いことだと思っています。
↓転職について考えたときに参考になった本。視野が広がるし、いろんな転職の話はおもしろい。あとがきの最後の文は名言だと思う。